秩父水場便り vol.006
取水口の整備
天恵水の生まれ故郷である秩父。水場周辺の話題を中心に天恵水のプロフィールを浮き彫りにしていく連載です。季節、歴史、そして人がテーマです。
取水口は湧水の元ですから、清潔に安全な水を確保するために念入りな管理が要求されています。
最近、水源のまわりに板囲いができて、大変きれいになりました。板囲いをする前には、水神様にお祈りし、注連縄(しめなわ)も飾られ水源が守られるよう祈りをこめて完成しました。
担当の方の話によると冬場の水源は野生動物(鹿、猪など)よけや、落ち葉などを取り除く作業に日々追われていましたので、思い切って綺麗な板囲いをめぐらせ、水質管理をさらに向上させることにした、とのこと。
なお、水神様のお祭りは、ここ秩父の冬に行われる「秩父の夜祭り」の期間に合わせて、水と塩、天恵水の原水と無農薬米で造った地酒、この一年間に収穫した穀物、野菜、果物とを奉納して毎年祝っております。
水神さまは、豊作を祈願する田の神との関連が強いと考えられています。豊作か、あるいは凶作になるかは、雨の恵みにかかっています。水の重要性が水の神様への自然信仰と密接に結びついています。水道の無かった時代には、水の重要性を感じる場所として、飲料水を汲む集落の井戸や湧水地も水神様を祭り水源を守りました。
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