秩父水場便り vol.009
雪解け水が湧きだすまで
天恵水の生まれ故郷である秩父。水場周辺の話題を中心に天恵水のプロフィールを浮き彫りにしていく連載です。季節、歴史、そして人がテーマです。
今年は例年になく雪が多いようです。天恵水の水場は相変わらず雪で覆われ素晴らしい光景です。この雪がとけて天恵水がボトリングされ皆様にお届け出来るまでに何年かかるのでしょうか?
雪解けの水は、腐葉土を経て地下へと浸透し、深くて古い地層を通り抜けて、生きた「ホンモノの水」に生まれ変わります。古い地層は地上の環境汚染の影響を受けにくいのと、大きさも性質も多種多様な何層もの鉱物がフィルターとして働きますので、水は浄化されてきれいになっていきます。
この様に自然処理された水の一部は地上にしみ出てせせらぎとなりますが、より地下に浸透した水はミネラルをバランス良く吸収し、長い年月をかけて地上に再び湧き出てきます。地上に湧き出るまでの期間を科学的に検証するのは難しいですが、一般には約50年はかかるといわれています。
天恵水は、地中深くまで長い旅をして太古の情報を運んでくる、まさに再生の水であるというわけです。
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